曇りの日に印刷プルーフを駐車場に持って行き、評価した顧客がいました。弊社には照明装置を設置していますが、その顧客は、実際の昼光下において自分の目で確認したかったとおっしゃったのです。弊社と顧客が同意することは非常に重要です。
受注基材と最終印刷物が顧客の期待に副う色であるかどうか、どのように確認されていますか?
用紙やインキなどの基材から最終印刷物までの過程に、効果的な色評価基準を設けることで、時間、コスト、欠陥、やり直し作業を排除できます。
目視評価の過程においてよく見られる7つのエラー:
間違った光源を使用:最終製品が使用される環境と必ず同じ光源下で評価することが重要です。
作成場所と使用現場の異なる照明:D50またはD65 PANTONE照明インジケーターのシールは、両方の場所において昼光条件が検証されたことを表します。
強すぎる室内の環境光:室内では、照明ブースから出力される光のみが必要です。光は色です。窓から入るわずかの光やテーブルランプからの光も、色覚を変更してしまいます。
不要な物が置いてある照明装置:照明装置の中に物が保管されている場合、色覚に影響してしまいます。プリントは必ず一枚ずつ評価し、照明装置内には関係のない物を絶対に置かないようにしてください。
メタメリズムを未考慮:メタメリズムとは、特定の光源下では同じに見える物体が別の光源下では全く別の色に見えてしまう現象です。このような現象は、染料、塗料、インキ、顔料が変更された時に発生します。メタメリズムをチェックするには、実際に使用される状況を想定し、サンプルを多様な光源下で観察してください。
サンプルを長く観察:長く見つめることによってフォーカスできると思いがちですが、実際は、私たちの目は同じ物体を5~10秒以上見ると色の敏感性が低下します。カラーを判断する際は素早く観察し、再度観察する前に目を休めてください。
色の認識は皆同じという思い込み:照明装置には、誰もが正確な色を認識するという保証はありません。目視評価に携わる社員は、必ず視覚識別検査を受けるようにしてください。
これにより、やり直し作業が排除され、顧客満足と売り上げアップにつながります。
X-Rite PANTONE ソリューションは、正確な目視評価を行います。
色の知覚に影響する照明条件
照明が色の知覚にどのように影響するかを詳しく説明する「照明ガイド」をご用意しています。
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視覚検査
オンライン色彩感覚テストで、皆さんの視覚をチェックしてみましょう。同僚やお友達と是非ご一緒にお試しください!
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