多様なテキスタイル素材のデジタル印刷に、正確なプロファイルを作成
テキスタイルのデジタル印刷は、生地やアパレルメーカーの作業を大きく変えてきました。デジタル印刷技術は耐久性のあるインクを使用し、高い信頼性、印刷の品質維持、全体的なコスト削減や効率性を提供します。一方、これにより、印刷会社では競争力を維持するために運営方法を調整する必要が発生しています。
まずは、生地のテクスチャや安定性が課題となります。一般的な印刷用の分光測色計で表面が粗い織物を測定すると、測定データにバラツキが生じます。そのためデジタル印刷では、正確な最終色を確保するにあたり、色管理に注意する必要があります。高価な素材を使用するデジタルテキスタイル印刷では、信頼のおけるカラーマネージメントのツールを事前に使用してプロファイルを作成し、許容値を定期的にチェックし、無駄を省く必要があります。
さらに現在では、T シャツなどの布地に直接印刷するデスクトッププリンターから、デジタルワイドフォーマットや商業印刷を使用した昇華型、布地、ロール・ツー・ロール布地まで、多くの新しいデジタル印刷システムが使用されています。商業用サイズの印刷機で短時間に作成可能な生地もあります。これは、印刷生地の市場に大きな変化をもたらします。少量の印刷をオンデマンドで行うことで、大規模な倉庫が不要になります。しかし、印刷会社はこれを成功させるために、装置と基材ともに特徴付ける必要があります。
エックスライト社のプロファイル作成技術により、デジタル印刷は有機繊維、合成繊維、織物、昇華シートなど幅広い素材に正確なカスタムカラープロファイルを作成し、生産工程において色を確認することで、時間と素材の無駄を低減することができます。
エックスライト製品は、用途に合わせてデジタルテキスタイルのデザイン作成と印刷をカスタマイズします。
- 色の再現性と一貫性を多種多様な素材に確保し、ソフトプルーフの色精度をディスプレイに表示。
- 各印刷機に一貫した色を維持し、異なる素材や作業における色のバラツキを低減。
- 蛍光増白剤を含むテキスタイル素材のプロファイル作成。
- ISO 12647-7 に準拠するメディアウェッジによる印刷品質の確認、パフォーマンスのトレンドデータ表示。
- 試行錯誤を最小限に抑え、時間と基材の無駄を排除。生産ワークフローをスピードアップ。
エックスライト社の包括的な製品ソリューションをは、デジタルテキスタイル技術の業界において、常に正確で一貫性のある色を実現するための課題に対応しています。
デジタルテキスタイル印刷のカラーマネージメントツール
エックスライト社のツールは工程や素材に依存せず、デジタルテキスタイル印刷の品質を保証します。
- i1Pro 3 Plus
- o ディスプレイのプロファイル作成機能は、印刷前に正確な色を確認します。
- o 複数の印刷機を一致させることで、メーカーや印刷工程に関係なく、印刷機間で一貫した再現性のある色を実現することができます。
- o 付属の偏光フィルターは、質感のある素材の白とシャドーをより美しく表現します。
- i1iO 自動測定テーブル
- Judge QC 照明装置
i1Pro 3 Plus はテキスタイル専用に設計されており、多種多様なテキスタイル素材のカラープロファイルを作成することが可能です。i1Pro 3 Plus と付属のカラーマネージメントソフトを併用することで、キャリブレーションやカスタムプロファイル作成を実行します。
i1iO 自動測定テーブルは i1Pro 3 Plus と併用し、ハンズフリーのテストチャート測定を実行。カラープロファイル作成を自動化し、工程のスピードアップと測色エラーのリスクを低減します。
クラス B の昼光と LED オプションを含む 5 つの光源を備えた、コンパクトなエントリーレベルの照明装置です。色を正しく管理された照明下でコスト効果の高い評価を行います。
デジタル印刷工程における、プリンタープロファイル作成の重要性
ICC カラーマネジメントは、異なる素材のデジタル印刷に一貫した色を再現することをサポートしています。ICC カラープロファイルは、入力機器と出力機器間の色再現に使用します。ICC（国際照明委員会）が定義する標準色空間に対し、装置のデジタルカラーの関係を定義します。
色を出力する装置はすべて、カラーマネジメントを活用することができます。入力機器・出力機器ごとにプロファイルを作成することで、ディスプレイ、印刷物ともに、思い通りの色を実現することができます。
デジタルテキスタイルに良好なプロファイル作成方法
捺染プリント制作において、最適な測定結果を得るには：
- 装置にできるだけ多くの光を取り入れ、大型アパーチャーを使用してください。i1Pro 3 Plus の 8 mm アパーチャーが最適です。
- サンプルをしっかりと固定してください。i1Pro 3 Plus にはマグネットバーが付属しており、付属のバッカーボードと併用し、生地を固定します。
- i1Pro 3 Plusのスキャンモードまたは i1iO 自動スキャンテーブルを使用し、1 パッチあたり複数の自動測定を行います。
- 適した測定モードを選択：
- 布地の蛍光効果を測定するには、M1 を使用してください。
- 蛍光効果を除去するには、M2 を使用してください。最終的な観察条件が不明で、素材に正しい色を確保することが主要目的である場合は、測定から UV 要素をカットしてください。
- 蛍光効果と正反射光をともに除去する場合は、M3 を使用してください。i1Pro 3 Plus の M3 フィルターは、偏光と UV フィルターを組み合わせたフィルターです。
