パッケージ用インクの正確な色を素早く調合する方法
顧客が独自の基材やインク効果を指定するため、インクメーカーはインクルームを管理するにはさらなる課題があります。コンピューター支援による調色システムはコスト削減と環境の持続可能性に焦点を当てながら、基材と表示条件を考慮して正確なカラーレシピを迅速に計算することができます。
課題
正確なレシピを作成し、在庫を管理するには、多くの課題があります。
- 手作業による配合には、着色者の経験が必要であり、許容できるカラーマッチを得るために何度も試行錯誤を繰り返す必要があります。
- 物理的なサンプルは色があせたり汚れたりする可能性があり、目視による評価は人為的なミスを起こしやすくなります。
- 目標に達するためには、多くのやり取りが必要になる場合があります
- 特殊な基材やインクを使用する場合、さらに配合上の課題が発生します。
- 不適切な処方は廃棄費用につながるか、将来のレシピに再加工するために保管する必要があります。
- 残インクの管理は面倒で費用がかかります
ソリューション
正確なインク色を迅速に配合し、廃棄物を最小限に抑え、在庫を削減するために、インク調合者はデジタルカラースタンダード、分光測色計、調色・品質管理ソフトウェアを含むコンピューター支援ソリューションを必要としています。物理的な標準は視覚的なカラーマッチングに役立ちますが、デジタル標準は正確なスペクトルデータを提供し、調色ソフトウェアで最も正確なレシピを作成することができます。
eXact 2 Plusでは、Wi-Fi接続と非接触測定により、パッチと基材を汚染することなく測定でき、カラーデータをInkFormulationソフトウェアに送信します。 InkFormulationソフトウェアは、これらの測定値またはPantoneLIVEのデジタルカラースタンダードを使用して、基材を考慮したレシピを策定し、より優れたスペクトルカラーマッチ性能とプルーフィング軽減を実現することができます。 ドローダウンの準備ができると、eXact 2 Plusは再度測定を行い、測定データを品質管理ソフトウェアColorCertに送信して、フルバッチを混合する前にプルーフが許容範囲内にあるかどうかを確認します。InkFormulationソフトウェアでは、レシピを保存して、高速リミックスしたり、残インクを将来のレシピに反映させたりして、より持続可能なプロセスを実現することもできます。
結果
- カラーマッチングにかかる繰り返し回数を削減します。
- カラー マッチングにかかる時間を現在の数分の一に短縮できます。
- 着色剤（染料、顔料、濃縮剤など）に費やす費用を削減できます。
- インク色の調整による印刷機のダウンタイムを最小限に抑えます。
- 不正確な混合を減らし、再印刷を最小限に抑え、廃棄物を減らすことにより、持続可能なプロセスを改善します。
- 分光反射率に合わせたカラーマッチングにより、複数の照明条件下でのメタメリズムを低減します。
使用法
- インクメーカーのインクアセットを使用するか、eXact2Plusを使用して、各インクの一連のプルーフを測定します。
- 標準を確立するため、eXact2 Plusで物理的なサンプルを測定するか、.cxfをインポートするか、PantoneLIVEからデジタルカラースタンダードにアクセスするか、決めます。
- 使用するインクと基材を選択し、残インクを含むかどうか、選択します。
- 得られた情報をもとに、複数のカラーマッチの処方を計算します。これらの結果は、最低コストや色差、成分数、スペクトル偏差等の性能要因によって並べ替えることができます。
- 条件に基づいてレシピを選択します。レシピは、IFSソフトウエアのユーザーインターフェイスに表示され、バッチサイズ要件に合わせて拡大縮小することができます。
- レシピは、生産用のバッチ混合を行う前に、ラボで試験的に生産・校正することができます。
- 印刷実行中にeXact2 PlusとColorCertデスクトップツールを使用して、インクの色品質を分析します。測定結果は、必要に応じてレシピ修正のため、インクルームに送り返すこともできます。
- InkFormulationソフトウェアのレシピは、将来のジョブのために簡単に取り出し、MIS/ERPシステムで推定、見積もり、インク使用量の追跡、その他の目的で使用することが可能です。
関連製品
以下の製品を使用することで、デジタルでエンドツーエンドのカラー測定・管理ソリューションが実現できます。
InkFormulationソフトウェア
InkFormulationソフトウェアはインクサプライヤーや印刷業者、パッケージコンバーターにレシピとアソートの柔軟性とコントロールを与え、基本的な材料処理を改善できるエンドツーエンドのカラーワークフローの一部です。さらに、適切なインク膜厚の定義を単純化し、有害な廃棄物を削減するのに貢献します。また、残インクや印刷機の返品を簡単に利用できるようになり、インク全体の在庫を減らすことができます。。
eXact 2 Plus
eXact 2 Plusは、スピード、精度、使いやすさで優れた製品です。印刷の前、印刷中、印刷の後にインクと紙の色を測定し、増白インデックスなどの機能で紙とフィルム基材を分析して、迅速かつ正確な測色を行うことができます。また、メタメリズム、不透明度、絶対色強度・相対色強度の評価も可能になり、最高のパフォーマンスと効率性を実現します。PantoneLIVE、ColorCert、InkFormulationソフトウェアと接続し、強力なエンドツーエンドのカラーフォーミュレーションソリューションを提供します。
PantoneLIVE
ブランド、インクルーム、印刷会社間で色基準をデジタルで指定・伝達し、さまざまな基材、印刷技術、またはインキタイプで正確かつ再現可能な色を確保するためのクラウドベースのプラットフォームです。InkFormulationソフトウェアとeXact2を接続し、デジタルカラースタンダードを共有します。
ColorCertデスクトップツール
印刷およびパッケージングの専門家がカラー仕様を作成・伝達し、インクのカラー品質を評価できるようにするモジュール式の品質保証ソリューションです。ColorCertはeXact 2 Plusと直接接続し、印刷機の測定値をインクルームに送り、評価や再調合に使用します。
X-Rite Link
エックスライトのデバイスを、所有する１台でも複数台でも最適なパフォーマンスを達成するために必要なデータを提供する革新的なWebベースのプラットフォームです。X-Rite Linkは、色計測機器に関するリアルタイムな情報を提供し、手動管理の軽減、最適なパフォーマンスの確保、サービスプロセスの合理化を実現します。デバイスとの接続を維持して、すべての測定に自信を持つことができます。
より素晴らしいカラーマネジメントへ
エックスライトのデジタルカラーソリューションは、パッケージング印刷業者が異なる基材間で一貫したブランドカラーを作成し、カラーコンプライアンスを証明することを支援します。
