概要

同社の主力は繊維関連の印刷物である。昭和8年の創業から同社の基盤を形作ってきた繊維関連の仕事には高い品質レベルが要求される。例えば、印刷・加工された台紙に実際の糸や生地、 リボンを貼り付けた見本帳とともに、その生地やリボンと同じ製品を掲載したカタログも印刷する。クライアントから送られた現物の1点、1点を撮影し、印刷、加工まで一貫生産する。

JapanColor標準印刷認証の取得に取り組む契機になったのは、昨年秋、プルーファーの入れ替えに当たってのムサシからの提案だった。井上社長が取得へのゴーサインを出したのは「私たちの品質管理のレベルがどの辺りにあるのかを確認したかった」との経営判断からである。

取得する以前の品質管理は、据え付けタイプの濃度計によるもので、分光光度計を使った数値管理をしていなかった。JapanColor標準印刷認証はLab値で管理することが求められる。 同社ではLab値を測定するいくつかの分光光度計を検討したが、昨年12月、エックスライトから最新の分光光度計「eXact」が発売されることを知り、機能と本体価格のバランスが優れていることから導入を決断。 実際の取得準備はeXactが納品された1月からなので、結果的にわずか半年もかからずに認証を取得することになる。

eXactはカスタマイズが可能なGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)による操作で、直感的な作業を実現する。 最適な色彩値(Lab)を得るために、現在の濃度やインキの膜厚をどの程度変更すればよいかを導く「ベストマッチ」機能は、JapanColorの標準色と色を合わせる判断材料を提供。Japan Colorで標準のXRGAに対応。 Japan Color基準値を搭載し測定するだけで認証に対する印刷品質の合否を判定できる。また、ISO13655で策定された新しい測色計の照明規格に対応し、世界初のM1パート1での測定を可能にした。

 

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本事例研究に紹介される製品

eXact 2 Plus with Award

分光濃度・測色計 eXact™ 2 Plus(イグザクト ・ツー・ プラス)

印刷、パッケージング、用紙、段ボール、カートンボード、フィルム、プラスチック、白色不透明ホイル対象