テキスタイル専用のデジタルカラープログラムを使用し、生産時間を半分に短縮する方法

ファッション/アパレルのカラーデザインが、より迅速かつ効率的に承認可能になります。デジタルツールを使用し、カラーを指定・コミュニケーションすることは環境保護にも貢献します。

課題

テキスタイルのサプライチェーンにおける課題:

  1. デザインのアイデアはファッショントレンドに合わせて開発されますが、その時点で必ずしも、デザインする色が実現可能であるかどうかは考慮されません。また、パリやニューヨークのファッションショーで見られる最新のトレンド色を再現するには、多大なコストがかかります。
  2. 色が実現可能であるかどうかは、複数のサプライヤーに共通する混合基材に依存するため、新規色には、サプライチェーンからのラボディップが必要です。現物サンプル・見本を世界中に出荷すれば、膨大なコストと時間がかかり、また染料のやり直しは大気や水質の汚染にもつながります。
  3. 最新のファッションと、持続可能な作業が要求されると共に、カラーデザインをよりスマートに、迅速に開発するプレッシャーが増大しています。

解決法

キャリブレーションされた、良好な器差を持つ分光測色計、調色ソフトウェア、品質管理/保証ソフトウェアを併用して出力されたデジタルカラーデータを利用すれば、テキスタイル色のコンセプト開発から調色までスムーズな作業が可能となり、ラボディップも 1 度で終了します。

結果

分光データとデジタルカラーを、デザイン開発から生産までのワークフロー全体に導入することで、より迅速で効率的なカラー承認作業が実現します。

使用法

コットン、ナイロン、ポリエステルを含む素材の仕様と外観を明確に定義・承認する、ブランドカラーパレットのデジタルデータベースを使用することから始まります。デジタルカラーデータと許容範囲をサプライヤーに転送後、デジタルデータが調色ソフトウェアに入力され、正確な配合が即座に計算されます。サプライヤーは、染色したサンプル生地を分光測色計で測定し、ブランド基準色の許容値内に収まるかどうかを確認します。このようにして作成された現物ラボディップは、カラーデザイナーに転送され、最終承認を行います。

カラーデザイナーはラボディップを測色し、測定データを品質保証ソフトウェアにを入力します。次に、デジタルカラー仕様と比較し、メタメリズムをチェックします。ラボディップが許容範囲内にあり、他の部品とも視覚的にマッチングすれば、サプライヤーは生産に進みます。マッチングしない場合は、調整を行うための L*a*b* 方向が指定されます。また、品質管理レポートを出力し、プロセスの改善をサポートします。 

キャンペーン製品

PantoneLIVE(パントンライブ) :プラスチック、塗装、テキスタイル対象

 

PantoneLIVE Production(パントンライブ・プロダクション):プラスチック、塗装、テキスタイル対象

コットン、ナイロン、ポリエステルの分光色とブランドパレットにアクセスするクラウドベースのデータベース。これらのカラースタンダードは、デザイン開発、調色、品質管理に使用します。 

  

Ci7860(シーアイ 7860)

 

Ci7800(シーアイ 7800) または Ci7860(シーアイ 7860)

極めて厳密な器差と繰り返し精度を用いて、カラーデータを精密に測定し、正確なデジタルカラーデータを出力するベンチトップ積分球分光測色計。

 

NetProfiler 3(ネットプロファイラー・スリー)

 

NetProfiler(ネットプロファイラー)

現場・作業場で使用する全ての測定装置が、許容範囲と仕様に応じて機能していることを検証する品質管理ソフトウェア。

 

Color iMatch(カラーアイマッチ)

 

Color iMatch(カラーアイマッチ)

初回のカラーマッチング成功率は2倍。修正作業を半分にカット。残肉インキを利用し、持続可能な調色工程をサポートします。

 

Color iQC(カラー・アイキューシー)

 

Color iQC Professional(カラー・アイキューシー・プロフェッショナル)

色品質を検証し、カラーデータのパフォーマンスレポートを出力。生産品質をリアルタイムで表示する品質保証ソフトウェアです。 

 

 

優れた調色

アパレルメーカーは市場進出への時間を短縮し、アートとサイエンスを一体化させたデザインを創作し、さらにはデジタルカラーを活用することで競合力を高める必要があります。デザイン開発、調色、品質管理工程にデジタルカラーマネージメントを導入することで、正確なテキスタイル色を確保します。