濃度測定値が予想値と異なります。

グラフィックアート濃度の測定に対する国際基準は多数あります。 ANSI、ISO、その他の団体は、相反かつ承諾される方法を定義しています。 エックスライトの機器はユーザー設定が可能なため、現在出版・承諾されている全ての基準値に準拠できるようになっています。 測定データが異なる場合は、機器が採用される方法に設定されていることを確認してください。

米国では、「ステータス T」基準のグラフィックアート濃度が一番良く測定されています。 ヨーロッパでは、「ステータス E」が優先されています。 印刷業者はどちらかを好みます。 さらに、インキから用紙を差し引くことを好むユーザーもいれば、製品の最終色のコンポーネントとして用紙を直接測定するユーザーもいます。 そして、あらゆるオプチクスフィルタ(UV、偏光)等を備える機器があり、それらを備えない機器とは異なる要領で濃度を測定します。

すなわち、どのように設定されているかが大切です。 米国で最も一般的な設定:

  1. 濃度オート:機器が測定ターゲットに最適なフィルタを選択します。
  2. 濃度絶対値:用紙濃度は差し引かれません。
  3. 「ステータス T」:グラフィックアート業界向けの ANSI 規準
  4. 偏光なし:ヨーロッパでは偏光が一般的となっていますが、米国では珍しいです。

下記の画像をご覧ください。

エックスライト濃度計には [基準値] を入力でき、その入力値をゼロポイントとして使用できます。 例えば、基準値に「1.00」を入力し、濃度が「1.20」のものを測定したとします。 この場合、濃度計は「1.00」を差し引き、「0.20」の値が測定されたことになります。 これは予想外でしょう。 この機能を使用する目的でない限り基準値モードは避けてください。これは印刷紙全般に色をバランス良くするためです。 [濃度] メニューの画面上部に [濃度] および [オプション] が表示され、下記に示される [濃度差測定] は表示されません。

絶対濃度値が測定されており、用紙または基準値は差し引かれません。 自動的に既定(オート、絶対値、ステータス T)に設定するには、機器のリセットを実行してください。 関連記事の500 シリーズ反射濃度計のリセットをご覧ください。