地理座標 (経度、緯度、高度) と同様に、L*a*b* 表色系は色を座標として特定し、色を伝える手段を提供します。
L*a*b*表色系の歴史
1940年代、リチャード・ハンターは三刺激値モデルLabを発表しました。これは、知覚される色差の間隔がほぼ均一になるように尺度化されたものです。 ハンターのLabは、絶対的な色座標と色差をプロットするための事実上のモデルとして採用されましたが、国際標準として正式に認められることはありませんでした。
1976年に、CIEはハンターのLabの改訂版であるL*a*b*表色系を発表しました。CIE LABと呼ばれるものです。 正しい発音は「Lスター、aスター、bスター」ですが、「シーラブ」とも、呼ばれています。一部のアプリケーションや機器では単にL、A、B、またはLabと表記される場合もあります。
L*a*b*は何の意味ですか?
どの表色系名で呼ぶかに関係なく、L*、a*、b* が何の意味かを知っておくことは重要です。
- L*値:明度軸を表し、0~100で数値が大きいと白色になります。
- a*値:赤/緑の軸を表す。a*値が+が赤方向、ーが緑方向をあらわす。
- b*値:黄/青の軸を表す。b*値が+が黄方向、ーが青方向をあらわす。
L*a*b*表色系の色空間を示す図 17 と 18 を参照してください。
- a*値:赤/緑の軸を表す。a*値が+が赤方向、ーが緑方向をあらわす。
- b*値:黄/青の軸を表す。b*値が+が黄方向、ーが青方向をあらわす。
- L*値:明度軸を表し、0~100で数値が大きいと白色になります。
- この平面の中心はニュートラルまたはグレーです。
L*a*b*値が特定の色をどのように表すかをさらに詳しく示すために、下の花AとBをご覧ください。また、図17のCIELABカラーチャートにそれぞれの値をプロットしてみましょう。
本記事では、L*a*b*色空間や色値、CIELAB、カラープロファイルについて取り上げ、それぞれがどのように色を位置づけ、表現し、伝えるのに役立つのかをご紹介しました。 色をより正確に扱うための基礎知識として、ぜひ日々の業務や学習にお役立てください。
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