マスターバッチの調色をスピードアップし、無駄を削減する方法 

プラスチックのマスターバッチに優れた調色を迅速に行うことは、競争市場において最も重要な要素であり、また課題でもあります。市場進出時間の短縮と、複雑なカラーパレット、耐熱性や UV 吸収などの添加物に対する要求が増加するに伴い、市場をリードするには、臨機応変で精密なマスターバッチの調色が必要です。

課題

それらの要求を対応し、正確かつ効率的な調色が重要となりますが、これはまた大きな課題ともなっています。間違った調色は、何十万円もの費用と基材の無駄が発生しますが、最初から常に正確なマスターバッチを確保するには多くの課題が存在します。

  1. 曖昧な仕様や色の記述は、複数回のやり直し作業が発生してしまいます。

  2. 承認されるまで何回もやり直すことになると、修正作業に時間がかかり、その間に競合他社が有利になってしまうことは言うまでもありません。 

  3. 多数の再調色は着色剤と樹脂を無駄にし、コストが上昇します。

  4. 色の欠陥は、生産時間と基材を無駄にします。

解決法

これらの課題に取り組み、顧客の要求に対応するには、マスターバッチ調色のトータルソリューションが必要です。エックスライト製品には、客観的な測色を行うハイパフォーマンスのベンチトップ分光測色計が含まれます。曖昧な仕様に対し、正確なマスター基準色を効率よく設定し、調色ソフトウェアは正確なカラーマッチングを素早く出力。また、品質管理ソフトウェアは、ワークフロー上の全ての装置をモニタリング、検証、最適化し、不正確なデータや、生産停止・ダウンタイムを排除します。

結果

通常のラボでは、一日に 5 つの色を調色し、2 回の修正を行います。1 回の修正に 2 時間かかり、バッチごとの費用が 1 万円かかるとすれば、エックスライト社の調色ソリューションを使用することで、年間 2,200 時間と 1,100 万円を節約することができます。  

節約額は工程や使用する基材によって異なります。 

使用法

  1. 顧客がサンプルを提供し、プラスチックのカラーマッチングの見積もりを依頼します。

  2. Ci7860 でマスターバッチの基準色を測定し、カラーデータを Color iMatch に送信します。

  3. Color iMatch は既存の顔料と樹脂を使用し、最適な配合候補を出力。さらに残肉インキを含むかどうかを確認します。検索および修正機能のアルゴリズムは、データベースから既存の配合を参照し、1 つ 1 つのカラーマッチングに最適な配合候補を出力。また残肉インキを再利用する選択肢を表示します。

  4. マスターバッチのサンプルプレートが作成され、Ci7860 で測定した後、顧客の承認作業を行う前にカラー許容値に収まっていることを確認します。

  5. これで配合は成形メーカーに送信する準備が完了です。

キャンペーン製品

Color iMatch 10(カラーアイマッチテン)

 

Color iMatch(カラーアイマッチ)

1 回目の測定で最適なカラーマッチングを行い、修正作業を排除する調色ソフトウェアです。 

 

Ci7x00(シーアイ・セブンサウザンド)シリーズ

 

Ci7000(シーアイ・セブンサウザンド)シリーズ 

業界トップクラスのベンチトップ分光測色計。サプライチェーン全体において的確なデジタルカラースタンダードを共有します。

 

NetProfiler 3(ネットプロファイラー・スリー)

 

NetProfiler(ネットプロファイラー) 

接続されている全ての測色装置を検証/最適化し、装置間における変動を排除する品質管理ソフトウェア。 

 

優れた調色

X-Rite Ci7860 ベンチトップ分光測色計、Color iMatch 調色ソフトウェア、NetProfiler 性能モニタリングソフトウェアを併用し、マスターバッチの新規トレンドカラーと顧客の要求に対応。精密なデータを用いた調色により、1 回目の調色で最適なカラーマッチング実現し、全ての装置が一致していることを確認します。